童話の広場話題になった童話

2011年12月号

ファーディとおちば

※出版社の許可を得て掲載しています。無断複製・転載は法律で禁止されています。

作者のロバート・バリーさんは、1936年アメリカ生まれ。ロードアイランド・デザイン校を卒業後、ドイツのミュンヘンの美術アカデミーで学びました。1957年、はじめて出版した本『フェイント・ジョージ』で、ニューヨーク・タイムズ紙のベスト・テンに選ばれました。1963年に刊行された本書が評判になり、その後も絵本の制作にたずさわっています。

翻訳の光吉 夏弥さんは、1904年佐賀県生まれ。慶応義塾大学卒業後、毎日新聞の記者を経て、絵本、写真、バレエなどの研究や評論で活躍しました。岩波書店刊の絵本『ちびくろ・さんぼ』(1953年初版)の翻訳者として広く知られている他、「ひとまねこざる」シリーズ、『おばけのジョージー』などを手がけています。

おおきいツリー ちいさいツリー

ロバート・バリー:作
光吉 夏弥:訳
大日本図書:ISBN:978-4-477-01141-7
2000年10月発行 1,365(税込)
話題のツボ

本書は、1963年に白黒で発刊された『〜ゆかいなゆかいなおはなし〜大きいツリー・小さいツリー』に、作者ロバート・バリーさんが、自ら色をつけて新しくしたカラー版です。登場する人物や動物の表情が、生き生きと楽しそうに描かれていて、ワクワクしながらクリスマスを待っている様子が伝わってきます。

アメリカで長年、多くの人を楽しませ続けているこのクリスマス絵本。日本でも、クリスマスツリーに飾りつけをする頃になると、毎年話題になる一冊です。

この本の読みどころ

もうすぐクリスマス。ウィロビーさんのお屋敷に届けられたのは、見たこともないような大きなクリスマスツリーでした。大広間に立ててみると、ツリーは大きすぎて、天井につっかえて曲がってしまいます。そこで執事のバクスターは、先っぽをちょん切り、小間使いのアデレードに渡しました。アデレードがツリーを机の上に置いてみると、やはり少し大きすぎます。そこでアデレードも、ツリーの先っぽをちょん切って、庭師のチムへ渡します。ここでもやはり、ツリーの先っぽは切られることに…。

一本の大きなクリスマスツリーから始まる、ユーモアたっぷりの可愛らしい物語。切られてしまったツリーの先っぽは、みんなに喜ばれ、それぞれのその場にぴったり合ったサイズのツリーとして、一緒に幸せなクリスマスを迎えるのです。
クリスマスツリーを眺めながら、大切な人と一緒に読んでみてはいかがでしょうか。

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